Satelite Transit
宇宙ステーション 月面通過予報
国際宇宙ステーション(ISS)と中国宇宙ステーション(天宮)が、月の前を一瞬で横切る「月面通過」。観測地のまわりで起きる日時を探し出し、見える範囲を地図に描き、月面を横切る様子をシミュレーションできる Webアプリです。
観測地のまわりの月面通過を一覧にし、選んだ通過の観測可能帯(ピンク)を地図に表示します。画面は満月を横切る ISS(2026年11月23日)の例です。
不具合やお気づきの点がございましたら @moonsystem まで遠慮無くお問い合わせ下さい。
できること
宇宙ステーションが月を横切る時間は、わずか0.5〜2秒ほど。見える場所も幅数kmの細い帯に限られます。その「いつ・どこで」を見つけるためのアプリです。
月面通過を検索
観測地から指定した距離(初期値250km)以内で起きる ISS・天宮の月面通過を、最長90日先まで検索して一覧にします。
観測可能帯マップ
月面通過が見える範囲(観測可能帯)と中心線を地図に描き、中心線上の通過時刻を目盛で表示します。
月面通過シミュレーター
実際の月面画像に月の満ち欠け・秤動を反映し、衛星が月面を横切る様子を再生します。地図をタップした地点からの見え方にも切り替えられます。
3つのアプリから生まれました
MOONSYSTEM がこれまでに製作した3つの WebアプリケーションはSatelite Transit の実現に向けて段階的に作られて来たものです。
地図の表示、地図をタップした観測地点の指定、観測可能帯(ピンクの帯)の表示を受け継ぎました。
国際宇宙ステーション・中国宇宙ステーションの軌道要素の取得と軌道計算、可視予報(日照・明るさ)を受け継ぎました。
月の位置の精密な計算と、月面画像に満ち欠け・秤動を反映した詳細な月面表示を受け継ぎました。
これまで実装してきた機能を統合することで、「宇宙ステーションが、いつ・どこで月面を横切るか」を予報し、その瞬間の月面上の様子まで確かめられるアプリケーションが誕生しました。
主な機能
🔍 観測地と検索条件・月面通過リスト
地図をタップするか「現在地」を押して観測地を指定すると、すぐに月面通過の検索が始まります。観測地から検索距離(初期値250km)以内を中心線が通る通過を、ISS と天宮の両方についてまとめて探し、数秒でリストにします。検索中はリスト欄に「月面通過を検索中…」と表示され、結果が出るとそのまま一覧になります。
検索条件
- 衛星:ISS と 天宮/ISS のみ/天宮のみ
- 開始日と期間(3・7・14・30・60・90日間)
- 検索距離(5〜1000km)。地図上の円がその範囲です
- 月高度の下限(低すぎる月を除く)と輝面比の下限(細すぎる月を除く)
- 緯度・経度・標高の直接入力や、よく使う観測地の名前を付けた登録・呼び出し・削除もできます
リストの見方
- 日時:中心線上で観測地に最も近い点での通過時刻(0.1秒単位)
- 中心線まで:観測地から中心線までの距離と方角、観測可能帯の幅。帯の中なら「観測地で通過」の印
- 月 高度/方位、通過の継続時間(多くは0.5〜2秒)
- 月相・空:輝面比と、昼・薄明・夜の区別。衛星が日照中なら明るさの目安(等級)、地球の影の中なら「地影」
- 軌道要素の元期から3日以上先の予報には「要再確認」。日時・距離・継続時間で並べ替えもできます
💡 リストを選択すると、月面通過シミュレーターで詳細な月面通過をアニメーションやステップごとに確認できます。同時に地図には観測可能帯が描かれます。
🗺️ 観測可能帯マップ
リストから通過を選ぶと、その月面通過が見える範囲を地図に描きます。宇宙ステーションの月面通過は、見える場所が幅わずか数kmの細い帯に限られるため、帯のどこで見るかがとても大切です。
地図に表示するもの
- ピンクの帯:観測可能帯。衛星が月の縁にかかる範囲で、この中なら衛星が月面を横切ります
- 破線:中心線。衛星が月の中心を通過する線で、継続時間がいちばん長くなります
- 時刻の目盛:中心線上の通過時刻。帯の上を衛星の「影」が走っていく様子がわかります
- 黄色の点:観測地に最も近い中心線上の点。青い円は検索距離の範囲です
- 地図は国土地理院の標準・淡色地図と、海外用の OpenStreetMap を切り替えられます
観測場所を探す
- 地図を拡大すれば、帯の中に入る公園や広場、見晴らしのよい場所を探せます
- 地図をタップすると、その地点から見た月面通過にシミュレーションが切り替わり、中心線からの距離も表示します
- 「中心線上に戻す」で、いつでも中心線上からの見え方に戻せます
💡 マップ上で観測できる場所を見つけたら、「この地点を観測地にする」でその地点を観測地にして再検索したり、月面通過シミュレーターで詳しく見たりできます。
🌗 月面通過シミュレーター
月シミュレーターと同じ月面画像(LROC)に、その時刻の満ち欠け・秤動・自転軸の傾きを反映した月を描き、その上を衛星が横切る様子を再現します。画面の上が天頂方向で、空の色も太陽の高度に合わせて昼・薄明・夜と変わります。
再生と表示の操作
- ▶ボタンで再生。再生速度は 1/20・1/10・1/4・1/2・実時間から選べます
- シークバーを動かせば、0.01秒単位でステップごとに衛星の位置を確かめられます
- 表示の大きさはプルダウンから「広角」「広め」「標準」「画面いっぱい」を選べます
- マウスホイールやピンチで自由に拡大、ドラッグで移動、ダブルクリックで元に戻ります。拡大すると衛星の形まで見えます
- 衛星の経路と時刻の目盛(拡大に合わせて間隔が変化)、月面への出入りの点、月の北の向きを表示
- 表示中の画面は画像を保存で PNG として保存できます
詳しい数値
通過開始・終了時刻、継続時間、月の中心との最小離角、衛星までの距離、見かけの大きさ、角速度、月の高度と方位、太陽高度、輝面比・月齢、衛星の明るさ、中心線からの距離などを一覧で表示します。
| 月の輝面の前 | 暗縁部・夜空の前 | |
|---|---|---|
| 衛星が日照中 | 黒いシルエット | 白く光る |
| 地球の影の中 | 黒いシルエット | 見えない |
☀ 日面通過(使用者限定)
日面通過は使用者限定で利用出来るようにしています。
宇宙ステーションが太陽の前を横切る「日面通過」も、月面通過と同じ方法で予報できます。日面通過を利用できる環境では、次のように使います。
検索とリスト
- 検索条件に「対象」が加わり、「月と太陽」「月のみ」「太陽のみ」から選べます
- 見出しが「日月面通過リスト」「日月面通過シミュレーター」に変わります
- リストでは衛星名の横に「🌙 月」「☀ 太陽」の印が付き、太陽の行は月相の代わりに「☀・昼」と表示します
- 太陽だけを対象にした表示もあり、その場合は見出しが「日面通過リスト」「日面通過シミュレーター」になり、検索条件は「太陽高度の下限」に変わります(輝面比の条件はありません)
- 日面通過は昼間に起きるため、月面通過よりも見つかる件数が多くなります
地図とシミュレーター
- 太陽の観測可能帯は、月のピンクと区別できるようオレンジ色で描きます
- シミュレーターは減光フィルター越しの見え方を再現します。空は暗く、太陽は縁ほど暗くなる白い円で表示し、衛星は常に黒いシルエットで横切ります
- 詳しい数値は、太陽の視直径や太陽の高度・方位など、太陽向けの項目に切り替わります
- リストから太陽の通過を初めて選んだときに、安全上の注意を表示します
⚠ 太陽を観測するときの注意
- 太陽を直接見ないでください。肉眼はもちろん、望遠鏡・双眼鏡・カメラのファインダーを通して見ると、ごく短い時間でも目に重い障害が残るおそれがあります。
- 撮影・観察には太陽観測専用の減光フィルターを必ず使用し、望遠鏡やレンズの前(対物側)にしっかり取り付けてください。接眼部に付けるフィルターや、サングラス・黒い下敷き・すすを付けたガラス・写真用のNDフィルターなどは代わりになりません。
- ファインダーは決して使用しないでください。キャップをするか、取り外してください。
- 使う前にフィルターに傷や穴がないか確かめてください。太陽の熱でカメラのセンサーやレンズを傷めることもあります。
- お子様が観察するときは、必ず大人が付き添ってください。
🌏 タイムゾーン・多言語・共有リンク
- 観測地のタイムゾーンと夏時間を自動で設定。地図で海外を選んでも、現地時刻で予報を表示します。期間の途中で夏時間が切り替わるときは、その行の時刻に EST などの表記を添えます
- タイムゾーンは「ブラウザの設定」や UTC からの時差を選んで固定することもできます
- 画面上部の現在時刻は観測地のローカルタイム
- タイトル横のボタンで日本語/英語を切り替え(日本語表示のときは「EN」、英語表示のときは「JP」)
- 設定は次に開いたときも引き継がれ、スマートフォンでも操作できるレスポンシブ表示です
- リンクボタンで、観測地・検索条件・選択中の通過を含むURLをコピー。開くと同じ画面を再現できます
URLパラメーター
リンクボタンで作られるURLは、次のパラメーターでできています。URLを手で書いて、観測地や条件を指定した状態で開くこともできます(省略したものは前回の設定か初期値になります)。
| パラメーター | 内容 | 例 |
|---|---|---|
lat / lon | 観測地の緯度・経度(北緯・東経が +) | lat=35.6895&lon=139.6917 |
alt | 標高(m) | alt=40 |
sat | 衛星:both(ISS と天宮)/iss/css(天宮) | sat=iss |
start | 開始日(年-月-日) | start=2026-11-01 |
days | 期間(3・7・14・30・60・90日) | days=30 |
r | 検索距離(km) | r=250 |
ma / mi | 月高度の下限(°)/輝面比の下限(%) | ma=5&mi=5 |
tz | タイムゾーン:obs(観測地に合わせる)/browser/UTCからの時差(時間) | tz=obs、tz=-5 |
lang | 表示言語:ja/en | lang=en |
ev | 選択する通過(衛星:通過時刻)。開くとこの通過を選んだ状態になります | ev=iss:1795434001 |
vlat / vlon | シミュレーション地点(地図をタップした地点)の緯度・経度 | vlat=35.56&vlon=139.36 |
例:https://systemluna.com/Software/Satelite_Transit_Ver1.0.4.html?lat=35.6895&lon=139.6917&sat=iss&days=30&lang=en
(新宿を観測地に、ISS の30日間の予報を英語表示で開きます)
スクリーンショット
画像をクリックすると大きく表示します。
使い方
観測地を指定
地図をタップするか「現在地」を押します。タイムゾーンも自動で設定され、すぐに検索が始まります。
条件を調整
衛星・開始日・期間・検索距離などを変えて「月面通過を検索」。円は検索距離の範囲です。
リストから選ぶ
通過を選ぶと、地図に観測可能帯が描かれ、中心線上から見た通過がシミュレーターに表示されます。
見え方を確かめる
地図上の観測予定地をタップして、その場所からの見え方を確認。「リンク」で保存・共有できます。
ご利用上の注意
- 予報は、宇宙ステーションの軌道要素(CelesTrak)をもとに SGP4 で計算しています。軌道要素は日々更新され、宇宙ステーションは軌道修正も行うため、数日以上先の予報は時刻・位置がずれることがあります。リストの「要再確認」は、軌道要素の元期から3日以上先の予報です。
- 観測の前日〜当日に、もう一度検索して最新の予報を確認してください。観測可能帯の幅は数kmと狭いため、少しのずれでも見え方が変わります。
- 月・太陽の位置は Meeus『Astronomical Algorithms』の方法で計算しています。
- 衛星の明るさ(等級)は、標準等級と距離から求めた目安です。衛星の形と向きは概略で表示しています。
- 手前の山や建物による遮り、天候や見通しの条件は考慮していません。
- 日面通過は使用者限定で利用出来るようにしています。太陽を観測・撮影するときは、必ず太陽観測専用の減光フィルターを使用し、太陽を直接見たりファインダーを使ったりしないでください。
- 月面画像:NASA / GSFC / Arizona State University(LROC)/ 地図データ:国土地理院・© OpenStreetMap contributors
宇宙ステーションが月を横切る一瞬をとらえよう
最新バージョン Ver1.0.4 ・ ブラウザですぐに使えます
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